2015年7月23日木曜日

後見弁護士に監督人・・

本日の報道で、弁護士後見人にさらに監督人を付けるように東京家裁で運用が始まるとのこと。
弁護士の後見業務での不正が多いから、が理由。それに対して弁護士会は、「弁護士への信用がないのか!」と反発。
司法書士も対岸の火事どころではないぞ、こりゃ。
しかし、監督人が付くということは、被後見の財産からの支出に、新たに監督人への報酬が加算されるという事、つまり被後見人の財産がますます減るという事。そこまでしても被後見人の財産を守る理由は有るのだろうか

銀行さん・・

後見人をしていると、通帳の名義の書き換えが必要になってくる。つまり、被後見さん名義のお通帳を、後見人の名義に変更するのである。そうしないと財産管理などできないからである。
その手続きに対して、金融機関へ直接出向いて、手続きをするのであるが、金融機関さんによってその対応は全くバラバラである。以前にも同じようなことを書いたが、慣れていないところは、書類作成だけで1時間は掛かる。担当者の表情も硬く、いかにも不慣れな様子が隠しきれない。もちろん不慣れであっても最終的に手続きさえ済めば問題はない。
逆に慣れている金融機関は、書類の通数も、こっちが拍子抜けするほど少なくて、担当書の表情も余裕が感じられる。
この先、高齢化に伴い、後見人が付くケースがどんどん増える見込みであるが、金融機関さんに聞くと、ほとんど後見人の手続きはやったことが無い、と答える金融機関さんが多いのにはびっくりする。
今後は金融機関さんも研修などで、この制度についての対応を学んでいく事になるのであろう。

2015年7月17日金曜日

社会福祉法人その2・・

役員の任期は2年とする法人がほとんどです。ですから、前回の就任日(重任日)が仮に平成25年4月10日なら、今回の重任日は平成27年4月10日です。当たり前です。ここで、理事のメンバーが変わっていなければ(仮に4月1日に理事の予選)、理事長選任を仮に同日4月1日で予選し、同日就任承諾書が出ても、重任日は4月10日です。就任承諾の日ではなく、あくまでも2年満期の日です。ところが、理事長選任時で、従前の理事のメンバーに変更があるケースでは予選で理事を選任(4月1日)することは出来ても、新任理事が就任・代表理事が委嘱(仮に4月15日)するまで代表理事の互選ができない。したがって、重任登記ができずに、4月1日退任、4月15日就任となる。
前回の、委嘱状、もそうであるが、株式会社ばかりが商業登記ではない。

2015年7月14日火曜日

社会福祉法人・・

社会福祉法人の理事の変更登記。
なかなか馴染みの薄い案件ですが、やってみました。これは、普通の株式会社の感覚とは少しばかり異なります。株主総会で取締役を選任して、取締役会(または取締役の互選など)で代表取締役を選任、といった流れが染みついていると、なかなか理解に苦しむ点が多いです、この社会福祉法人の理事は。
評議員会を設置していない場合、「理事は、理事総数の3分の2以上の同意を得て、理事長が委嘱する」との定款規定が入ってる場合がほとんどです。委嘱、という言葉にまず、?となります。そしてこの委嘱が絶対的用件のようです(登記研究787号P49)。この委嘱状は当然、添付書類です。つまり、理事総数の3分の2以上の同意で理事選任→理事長が理事を委嘱→理事の互選で理事長選任。ちなみに『互選』ではなく、理事会を開催してそこで選任(過半数の同意)でも良しです。そして、「理事のうち1名は、理事の互選により、理事長となる」「理事長はこの法人を代表する」との定款規定があると、代表権の制限規定アリとなって、理事長のみを登記します。したがってほかの理事は登記されません。ところがこの代表理事は「理事」として登記されます。つまり『住所 理事○○』と、一人だけ登記されます。さらに複雑なのが任期に関する考え方・・。
これはまた次回書きます。こういったマニアックな登記の際には登記研究は非常に役に立ちます。買っといてよかった・・。

2015年7月3日金曜日

後見業務・・

ここのところずーっと、後見業務ばかり続いていました。もうかれこれ6人目です。
預金の管理から、家裁の報告、リーガルサポートへの報告やらで、何が何だか・・といったところ。一人で作業をしているので、もう誰が誰だか、といったことはさすがに無いですが、そろそろ事務員さんを雇おうか、と真剣に考えています。加えて登記業務もそこそこ入ると、さすがに一人ではしんどい。
仕事というのは忙しい人の所にやってくるものだ、と昔の商社時代の先輩が言っていたのを思い出します。暇な人のところには仕事はやってこない、したがって仕事が上達しない。だから仕事を任せられないから仕事もやってこない。ということです。確かにその先輩は、成績優秀でしたし、ひっきりなしにお客さんから仕事が来ていました。方や、全くそうでない先輩もいました。
忙しくしていると、なんやかんやで仕事が来るのではと思いつつ、日々業務をしています。だから、嫌な仕事でも最近は引き受けるようにしています。無理やり忙しくするようにしています。暇は精神衛生上よくないですから。