ついに、というか、まだあったんだ、ダイエー・・。という感想。
ダイエーといえば、私が繊維関連の会社に勤めいていました当時、ダイエーさんに商品を卸すとなると大量の発注が見込めるので、そりゃぁもう極上の小売店という印象でした。2000年初頭当時、ダイエーさんは500店舗、ジャスコ(イオンです)さんで250店舗、ユニー(アピタです)さんで150店舗、といった感覚。そこに商品を定番化させると初回発注だけでダイエーさんなら色・サイズすべて込みで10000着以上の発注です。ですから必死になって商品を売り込むわけです。ところがその頃、マイカルが潰れ、しばらくして小売店(スーパー)の苦戦が始まりました。流通経路の見直しにいち早く着手して商品開発をするかが生き残りの手段のひとつになりました。その中で一歩抜きんでたのがイオンとI・Y(イトーヨーカドー)でした。これら小売店は、デフレ経済にマッチした商品展開を繰り広げ、結果、イオンはP・B(プライベートブランド)のトップバリュの定着に成功しました。。そういった意味ではダイエーさんは後手後手だったのでしょうか。商品が明らかに『安かろう悪かろう』の印象がぬぐいきれませんでした。店舗の雰囲気も暗かったような・・(一消費者の立場としての感想です)。
小売店が潰れるとなると、その影響は本当に大きいです。従業員だけの問題ではないのです。そこをメインに卸していた問屋さんも軒並み潰れました。さらにその問屋さんをメインにしていたメーカーも・・。となるわけです。危ないとの情報が入って取引に急ブレーキをかけても間に合わないのです。問屋のほとんどは手形決済ですから。
ダイエーは名古屋市内でももう数えるほどしか残っていません。対して、イオンはそこらじゅうに巨大店舗を出店しています。今後、株式交換で完全子会社化するそうです。そして、ダイエーの商号、店舗も完全消滅。時代の流れですの仕方がありません。イオンさんもいつかそうなる運命かもしれませんから。