昨日、介護保険法の改正に伴う定款変更に関する打合せのために、福祉総研でお世話になっている事業者さまのところに行ってきました。
岐阜県土岐市です。
コテージを思わせるような外観で、広いウッドデッキがあり、室内は、高い天井と広々としたフローリングにゆったりとしたソファ。まるで、高原の別荘のような施設でした。
施設の方々は元気のいい挨拶がきちんとでき、テキパキと利用者さまのお世話をしていました。そして、なんといっても利用者さまの表情も豊かで、リラックスできる雰囲気作りがしっかりとできていました。
福祉総研が理想とする施設(人のことです)そのものでした。
後見人の仕事をしているといろんな施設、病院に出入りする機会があります。もちろん、皆さん一生懸命、介護、医療行為にあたってくれています。しかし、利用者もしくは患者さんが、リラックスできるような雰囲気のある施設や病院は、ほとんど見たことが有りません。大抵の方は車いすに座らされ、決まったスペース、決まった場所、なんとなくついているテレビの前に佇んでいます。
今まで歩行ができたおじいちゃんが、特養入居2週間で車いす生活、なんて珍しくありません。
もちろん施設ごとに事情はあるので、その辺は理解しています。
昨日行った施設の社長は、元看護士です。
「急激な医療の発展で、人が人らしく最期を迎えることができなくなった。無理やり生かされている人の最期は、それはひどいものだ。」そして、
「私は看護師当時の行為を反省し、人が、人らしい最期を、穏やかに迎えられる施設づくりを目指したい」とおっしゃっていました。
そういえば、昨日の施設内に、車いすは見なかったような・・。
現実にこの様な施設は存在します。