2017年11月2日木曜日

スゴイ経歴の先輩・・

ヤフーニュースで、かつてドラフト1位の元プロ野球選手が現在司法書士をしているとのニュースが載っていました。
ということは、職業的には私の先輩になります。
かつて、清原と同時期にドラフトに掛かり、清原の外れ1位で近鉄に入団した、桧山泰浩選手。福岡の東筑高校(愛知の私でも知っている有名進学校)出身のエースでした。よりによって清原と同期の、しかも清原の外れ1位ということもあって、ネットの反響も大きいようです。
私が司法書士だから言うわけでは無いのですが、桧山さんが仰っているとおり、確かに若い時の勉強は必要です。部活でしか得られない経験も大切ですが、やはり、学生の本分は勉強ですよ。知識の基礎は大切だと、この記事を読んで強く感じました。

知識の習得についての私の雑感ですが、日本には、人生の節目に「受験」という制度があり、15歳、大学進学なら18歳に、大なり小なり正念場に立たされます。しかし今は、学力に頼らなくてもなんとなく進学できる方法が多くあります(芸術科は除く)。学力を身につけつる術を持たないそんな彼らが、果たして進学した先でいったいどのような方法で知識を身につけるのでしょうか。やはり、人生には、腰を据えて勉強に取り組む姿勢を身に着ける時間が必要なのではないでしょうか。もちろん、15歳、18歳では、それは苦痛の時間かもしれません。しかしその経験もなく大人になっても、一体どのようにして世の中を渡りぬける術を習得してくのでしょうか。その場しのぎのごまかし人生でしょうか。

かつて、私の知り合いで、その方は「俺は勉強なんてやらなかっただけで、あんなのはやれば誰だって出来る」と言っていました。私は、「やらない」のではなく「出来ない」のだろう、と内心思って聞いていました。やる術を身に着ける努力をしてこなかったから、そもそも「出来ない」のですよ。もし私が、「俺、けんかやったら強いぜ。誰にも負けんよ」なんて言ったらどう思いますか。それと同じですよ。

蛇足ですが、今の私の職業は、常に勉強を強いられるようなものです。我々は苦しい司法書士試験の受験勉強を経験しているので、机に向かうことには慣れています。だからこの仕事がやっていけるのです。私は10代のころに、進学のための勉強を経験しているので、この試験も受験できたのだと思います。人さまの財産を預かる仕事をするには、それなりの苦行を経験しないとなれないのです。