2014年6月27日金曜日

事業承継・・

昨日、事業承継セミナーに参加してきました。
中小企業にとって後継者問題は深刻です。頂いた資料では、資本金1,000万円未満の企業の社長さんの平均年齢は57.92歳です。その内、後継者が決まっているとしているのは42%、そして32%の方が候補者すら未定です。決まっている42%の内でも17%が後継者とまだ話をしていないとのデータでした。
そして、後継者との関係も20年前では80%以上の企業が、息子に社長の席を譲るとあるのですがここ数年では60%程度にまで減っています。そのかわり親族以外の従業員が後継者になったのは20年に前に比べ約3.5倍に、社外の第三者にいたっては約4倍にまで増えています。理由は様々ですが、いずれにしても後継者は、現オーナーからどんどん離れた距離の人材になっています。
できれば息子や親族に引き継ぎたい、多くの経営者はそう考えていることと思います。しかし舵取りのできる人材でなければ企業がもちません。昨日のセミナーで感じたのは、事業承継というのは本当に長い年月をかけて(5年10年のスパンは当たり前)財産の承継から人材育成まで、じっくり時間をかけることになる、ということです。
60歳で承継計画をスタートしても社長さんが70歳までにスムーズに引き継げられれば大成功と言えるかもしれません。しかし実際には多くの壁(税金の問題等)があり、もし自分の立場だったらと思うと胃が痛くなりそうです。